2025年11月、横浜市健康福祉総合センターにて、地域ケアプラザ職員の方を対象とした『Canvaを使ったチラシ作成講座』を開催いたしました。
当日は約20名ほどの職員の方々にご参加いただき、Canvaを使ったことがある方もない方も、熱心に講座を聞いてくださっていました。

地域密着型の公的機関の広報活動について
地域ケアプラザってこんなところ
地域ケアプラザは横浜市独自の施設になります。
地域におけるつながりづくりや福祉・保健活動の支援を行う機能に、福祉・保健の身近な総合窓口である「地域包括センター」の機能を付加した施設です。
「ケアプラザ」という言葉から介護をイメージされる方も多いようですが、高齢者やお年寄りだけではなく子育て中の方や地域で活動をしている方など全ての世代の方が利用可能な場所です。
私自身も、子どもが未就園児の時には赤ちゃん向けの集まりなどで利用していて、とてもお世話になりました。
地域に広報したいときに
このような地域密着型の機関が地域に広報したい時には、今もチラシでのお知らせが多いようです。
チラシを使ったお知らせの特長として
・生活圏内の告知に適している
・1枚に伝えたい事柄に関する情報を掲載できるので、全体を把握してもらいやすい
・配布範囲を限定できる
・SNSを使わない層の人にも情報を届けられる
などがありますが、地域ケアプラザのような施設はまさにこのタイプの機関です。
そしてチラシを作成していれば、SNSなどでも発信できます。
実際に、各地域ケアプラザさんではSNSアカウントをお持ちのところがほとんどで、作成したチラシはInstagram等にも公開されているようでした。
また、YouTubeチャンネル等でも広報活動をされているようです。
このようにお知らせや日々の活動、団体のカラーや雰囲気など、紙媒体とWeb情報の両方を使っていくとより伝わりやすくなるのではないでしょうか。
講座の内容について
今回の講座は前半と後半に分け、前半はチラシの作り方やCanvaの使い方、デザインのポイント等を講義にてお伝えし、後半は皆で一緒にCanvaを操作してみようということで、1からチラシを制作する手順をご説明しました。


チラシは全員の方が「作ったことがある」
ご参加者のほとんどがケアプラザ職員の方でしたので、チラシを作ったことがありますかというご質問には皆さんから「ある」とのお答えをいただきました。
その中で、Canvaを使って作ったことがある方は3〜4割くらい、WordやPowerpointを使ってチラシを作ったことがある方という質問にはほぼ全員の手が挙がっていました。
やはりチラシ中心のお知らせをしている機関なので、どなたもチラシ作成の経験があるというところが興味深い点でした。
ただ、長年使い慣れたツールがあるからこそ、なかなか新しいものには手を出せないということもあるかもしれません。
私自身も、ずっとAdobe系のソフトを使ってデザインをしてきましたので、数年前までは特に他のツールを使う必要はないと思っていました。
でも、数年前にCanvaを使ってらっしゃる方からCanvaを使ってチラシの作り方などを教えて欲しいと言われ、始めたところとても使いやすいなと感じてそれから併用して使うようになりました。
どのツールを使っても目的は同じ
今回の講座は『Canvaを使ったチラシ作成講座』なので、Canvaの特長や使い方について多く触れましたが、同時にこういったツールは手段に過ぎないこともお伝えしました。
チラシで人を集めることの大元の目的は、チラシでお知らせしている事柄によって変化や喜びを感じてもらうことにあると思いますので、Canvaを使いこなさなくてはと気負う必要はなく、手段のひとつとしてうまくご活用いただければと思います。


後半はCanvaを使って実際にデザイン制作
今回は、ご参加者様の分のデスクトップのPCをご用意いただき開催いたしましたので、全員の方がPCでの操作となりました。
・チラシ作成のはじめ方3パターン
・テンプレートを使う場合の手順
・フォントや素材の選び方
・色の選び方と作り方
・整列などの機能やQR作成アプリなど
について、なるべく色々な機能を試していただけるよう白紙からのチラシ作りを進めて行きました。
こちらに復習用の動画を保存しておりますので、よろしければ一緒に作成してみてください。
Canvaを使ったチラシ作り講座【制作部分】
参加された皆様からのご感想
講座後のアンケートでは
・今まで使ったことがなかった機能をたくさん知ることができたのがよかったです。
・canvaについては普段の業務に積極的に取り入れて、どんどん触れていく事が大事だと思いました。復習します!!
・いつもテンプレートから作成していたので、テキストのやり方を知って良かったです。また、Power Pointにデータ保存を知らなかったので、いつもは、JPG保存して印刷して、修正があったら、またキャンバを開いてとやっていましたが、色々な方法があることが知れて良かったです。
など嬉しいお声をいただきました。
また、その反面
・時間が足りず、ついていけなかった
・多人数での実践はハードルが高かった
などのご意見もいただきましたので、今後の課題にしたいと思います。
チラシは行動のきっかけになるツール
チラシは単なる『情報を伝える紙』ではなく、
誰かが一歩踏み出すためのきっかけ になるものです。
今回の講座を通して、地域での活動やイベントがより伝わりやすくなり、
必要としている方に情報が届く助けになれば嬉しく思います。
ご参加くださった横浜市地域ケアプラザの職員の皆さま、
そして準備段階からご尽力くださったご担当者の皆さま、
本当にありがとうございました。
今後も、地域の活動がより広がっていくよう、デザインの面からお手伝いできれば幸いです。



